未経験の方必見! ホストクラブについての基礎知識

ホストクラブとは?

ホストクラブは主に女性向けに男性従業員が接客サービスを提供する飲食店のことで、キャバクラの男女入れ替わったものだと思ってもらって大丈夫です。
ただ、キャバクラと違うのはワンタイムいくらという料金設定では無く、フリータイムの料金形態が多い(キャバクラの様な時間制を採用しているお店もあります)。指名も一度決めたら変えられない永久指名制を取り入れている店舗が多いのが特長です。

ホストクラブと法律

ホストクラブが関わる法律はまずお酒。良識あるほとんどの店舗では20歳未満のお客や従業員に飲酒喫煙させないことが徹底されています。
営業についてはホストクラブは風適法の社交飲食店に該当し、深夜0時(地域によっては深夜1時)から朝6時までの営業は禁止、18歳未満の入店の禁止、18歳未満を従業員として就労させることが禁止されている。
過去には路上で女の子に声を掛けるキャッチが横行していたが、迷惑防止条例(自治体により多少内容は異なる)によりキャッチ行為も全面的に禁止されている。

ホストクラブの料金

ホストクラブは地域や店舗によって多少の価格差はありますが、みなさんが想像する様にすべての価格が高めです。
主にかかる料金は、「飲食代」「セット料金(テーブルチャージ)」「指名料金」「TAX(サービス料金)」です。

通常料金

飲食代

お酒や食べ物の値段ですが、歌舞伎町では減価率10%〜15%以下のお店が多いです。
焼酎ボトルは8,000円、ビールやチューハイは1,000円、食事も大体一品2,000円からが多い様です。

セット料金

テーブルチャージという表記やセットとテーブルチャージが分かれて表記されているお店もありますが、これは席料で何も飲食しなくても発生するものです。
8,000円から15,000円くらいの価格帯が多い様です。

指名料

ホストを指名する際にかかる料金で、永久指名制ですので一度指名を入れると次回以降も毎回かかります。
3,000円から5,000円の価格帯が多い様です。

TAX

ホストクラブ独特の表記になりますがこちらはサービス料金のことで、全体の料金に対して%で発生します。
消費税10%と合わせて38%〜48%程が多く、端数は千円単位で切り上げになる料金形態がほとんどの様です。

その他

この他にも、同伴料やヘルプ指名料などを設けている店舗があります。

初回料金

ホストクラブはどの店舗も初回料金というお試し料金のようなものが存在し、90分3,000円などリーズナブルな価格が特長です。
初回料金には飲み放題のハウスボトルが付いてくるのが一般的で、TAXも込みの表記になっていますので1回目だけはお試し価格で楽しめます。
送り指名という制度があり、帰る際に1名お客様が好きなホストを指名でき、帰りのエレベーターや店前までお見送りをしてくれます。

ホストクラブの営業時間、定休日

営業時間は「1部営業」と呼ばれる夕方〜24時くらいまでの時間帯と「2部営業」と呼ばれる日の出〜12時くらいまでの主に2種類の営業時間があります。
定休日は週1日設けている店舗がほとんどで、締め日と言われる月末などの月の売り上げが加算される最終日の翌日がお休みになる店舗も多い様です。

ホストクラブの客層

地域差や店舗によっても違いますが、一般的に想像される「お金持ちのマダム」というお客さんよりは「水商売の20代」「風俗に勤務する20代」のような若いお客さんのほうが圧倒的に多いようです。

ホストクラブの給料

ホストクラブは固定給ではなく、売り上げに応じて給料が増えていくシステムが一般的です。
多くの店舗が日給8,000円ほどからスタートし、売り上げが60万円くらいになると完全歩合制になる様です。歩合にも「総売(そううり)計算」と「小計(しょうけい)計算」の2種類が存在します。

総売計算

こちらはわかりやすく、自分のすべての売り上げに対して歩合で計算します。
売り上げに応じて40%〜60%くらいの幅でスライドし、売り上げ100万円、歩合50%の場合には50万円が給料として支給されます。

小計計算

こちらはTAXを抜いた額に対しての歩合で計算します。
店舗によっては指名料は小計売り上げに入らないなどの取り決めがある場合があるので事前に注意して確認が必要です。
部率は60%〜100%くらいの幅でスライドし、総売上100万円/小計70万円、歩合70%の場合には49万円が給料として支給されます。
小計計算を採用している店舗は数多くの賞金を用意してあることが特長です。

ホストクラブの上下関係

ホストクラブは年齢は一切関係なく、実力で上下関係が決まる世界です。
安定的に売り上げナンバー入りを続けると幹部と呼ばれる役職がつき、代表をトップに主任や幹部補佐など様々な役職が用意されている店舗が多い様です。役職がつかないサラリーマンでいうと平社員の間では入店順に先輩後輩の上下関係が生まれます。運動部の様に縦社会ではありますが、最低限の礼儀さえわきまえていればドラマの世界の様な理不尽な事やイジメなどは無く、キャバクラなどの女社会よりはさっぱりしているので過剰に心配する事はないでしょう。

ホストの源氏名

ホストは源氏名と言われる芸名の様な本名とは別の名前で活動するのが一般的です。
入店の際に先輩がつけれくれたり、自分で希望の源氏名をつけたりケースバイケースですが、入店するお店にすでにいる名前は付けられませんのでご注意ください。

ホストクラブの福利厚生

最近では競う様に福利厚生を用意してあるホストクラブが一般的です。年2回の海外旅行や上京の際の準備金など様々なものがありますので面接の際にはいろいろ説明があると思います。待遇や特典としてサイトに記載してる場合が多いので事前にある程度の確認も可能です。

ホストクラブの採用について

ホストクラブの方が人材に求める基準はそこまで厳しくありません。
年齢が18歳を超えているか、清潔感があるか、一般的な常識があるかなど企業の就職試験なんかよりはよっぽど基準はゆるいです。容姿についても標準体重で20歳前半であれば髪型などでかっこよくはなれるのでほとんどの方が問題ないかと思います。
ホストクラブに喜ばれる人材はなるべく若く、レギュラーで働けて、だらしなくない方。どんなにかっこよくても週1出勤で遅刻ばっかりすような方は歓迎されないのがほとんどです。